もののけみーつけた YOKAI FOLKLORE
第60回 うわじま牛鬼まつり——襲う者が、まちを祓う(愛媛・宇和島市)

イベント ・ 全国の催し

第60回 うわじま牛鬼まつり——襲う者が、まちを祓う(愛媛・宇和島市)

五、六メートルの牛鬼が十数体、夏の城下町を練り歩く。海から来た妖怪を「魔除け」に変えた、宇和島だけの三日間。

愛媛・宇和島。宇和海に面したこの城下町では、夏の三日間、五、六メートルの巨大な異形がまちを練り歩く。頭は角の生えた鬼、赤い布や棕櫚(しゅろ)で覆われた長い胴、尾は剣——牛鬼である。海から来て人を襲うとされた妖怪が、宇和島では魔を祓う守り手として、まちの夏をひらく。その第六十回が、今年ひらかれる。テーマは「つなぐ」。

見どころ——「襲う者が、祓う者になる」

この祭りがこのサイトの読者に特に響くと思う理由は、三つある。

ひとつ、牛鬼という妖怪そのものが、山車として生きて動くこと。全長五、六メートルの巨躯を、赤い布や棕櫚に覆われた牛鬼が十数体も集い、下を白装束の担ぎ手が支えて練り歩く。絵巻や木版のなかにいた異形が、実物の大きさで目の前を通り過ぎる(親牛鬼パレードは最終日・二十四日)。

ふたつ、その所作である。牛鬼は長い首を大きく振り、まちの厄を祓っていく。海から来る恐怖を、この土地は二百年あまりの時をかけて「魔除け」に変えた。襲う者が、祓う者になる——当媒体が「宇和海の牛鬼」の記事で書いた、その転化がまさに目の前で起きる。

宇和島湾の海上花火(もののけ、みーつけたによる挿絵)
宇和島湾の海上花火(初日・七月二十二日)。
*挿絵は、もののけ、みーつけたの世界観に合わせたイメージで制作しています。事実とは異なります。

みっつ、和霊大祭という神事と併走すること。初日の夜は宇和島湾の海上花火で幕を開け、闘牛、宇和島おどり大会、ガイヤカーニバルが三日間まちを満たす。そして最終日の夜、祭りは和霊大祭の「走り込み」——松明の灯る須賀川へ、御幣を求めて男たちが一斉に走り込む神事——でしめくくられる。賑わいの底に、土地の祈りが流れている。

祭りのすがた

親牛鬼のパレード
宇和島湾の海上花火
往時の牛鬼
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開催概要

名称: 第60回 うわじま牛鬼まつり(テーマ「つなぐ」)
会期: 2026年7月22日(水)〜24日(金)
会場: 愛媛県宇和島市(きさいやロード・牛鬼すとりーと・和霊神社ほか市街地一帯)

主なプログラム
・7月22日(水): 海上打上花火(20:00頃/宇和島湾・坂下津会場)、オールカマーフェスタ
・7月23日(木): 和霊大祭 例祭、ブラスバンド・トランペット鼓隊コンサート、宇和島闘牛(和霊大祭場所)、うわじまガイヤカーニバル、仙台すずめ踊り
・7月24日(金): 子ども牛鬼パレード、親牛鬼パレード(全長5〜6mの牛鬼が十数体)、宇和島おどり大会、和霊大祭〈神輿出御・海上渡御・走り込み〉

主催: うわじま牛鬼まつり実行委員会

公式サイト(うわじま牛鬼まつり)→


情報は主催者の公式情報に基づく(確認日: 2026-07-21)。会期・時間等は変更される場合があります。おでかけ前に公式の最新情報をご確認ください。祭りの写真は主催関係の提供・公開素材、挿絵(浮世絵)は当サイトのイメージ画です。

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