もののけ、みーつけた YOKAI FOLKLORE
九州の妖怪KYUSHU

九州地方に伝わる妖怪。県ごとにたずねられます。

熊本県3 長崎県1 鹿児島県4 宮崎県2
山童の浮世絵 熊本
九州 ・ 熊本県 葦北・球磨 山童やまわろ・やまわらわ 秋の彼岸に川を離れて山へ入り、春には河童へ戻ると伝わる山の童。熊本南部の山あいでは、その名を直接呼ぶことさえ避けられた。 季節を渡る山の妖怪熊本の山童伝承/鳥山石燕『画図百鬼夜行』
磯なでの浮世絵 長崎
九州 ・ 長崎県 肥前・松浦沖(長崎県北部〜佐賀県北西部) 磯なでいそなで 北風が荒れる肥前・松浦沖で、逆向きの針を生やした巨大な尾が船を撫でる。姿を見せぬまま人を海へ引き込み、食うという恐ろしい怪魚。 尾で人をさらう海の怪魚桃山人『絵本百物語』「磯撫で」
宇婆の浮世絵 鹿児島
九州 ・ 鹿児島県 奄美大島(山道の峠辺り。特定地点は不詳) 宇婆うば 奄美の山野で島人を引き迷わせる、ケンムンの類。幕末の絵には、人と毛深い宇婆が手を取り合う。いつもの山道の行き先が変わる。 道に迷わせる妖怪名越左源太『南島雑話』「宇婆」
イッシャの浮世絵 鹿児島
九州 ・ 鹿児島県 徳之島(鹿児島県大島郡。犬田布岳は伊仙町の北部) イッシャいっしゃ 雨あがりの夜道で、背の低いものが問う。「お前は何奴だ」。短い蓑に破れ傘、とうきびの穂のような尾。答えを誤ると海へ引かれ、潮を飲まされる。徳之島に伝わる、名を問う妖怪。 島の妖怪(名を問うもの)徳之島の口承(語り=平辻朝子/再話=六渡邦昭)/町健次郎『奄美妖怪考』
アマビエの浮世絵 熊本
九州 ・ 熊本県 肥後国(現・熊本県)海中 ※出現地は諸説 アマビエあまびえ 弘化三年(一八四六)、肥後の海に夜ごと光る異形が現れた。半人半魚の「アマビエ」と名乗り、六年の豊作と疫病を告げ、「わが姿を写して人々に見せよ」と言い残した。 予言獣(豊凶と疫病を告げる海の妖怪)弘化三年の瓦版(京都大学附属図書館「新聞文庫」蔵・PD)
磯女の浮世絵 熊本
九州 ・ 熊本県 天草 磯女いそおんな 熊本・天草など九州北西部の沿岸に伝わる、女の姿の海の妖怪。夜、停泊した舟の艫綱を伝って忍び込み、長い黒髪で眠る人の血を吸うという。 海の妖怪(渚の女怪・碇泊の戒め)浜田隆一『天草島民俗誌』(1932)/日文研 怪異・妖怪伝承DB
ケンムンの浮世絵 鹿児島
九州 ・ 鹿児島県 奄美大島 ケンムンけんむん 鹿児島・奄美のガジュマルの森に棲む妖怪。子どもほどの背で全身赤い毛、頭に皿をのせ相撲を好む。木を切れば祟り、木こりを助けもする境の番人。 木の妖怪(境界の番人)名越左源太『南島雑話』(奄美市立奄美博物館所蔵)/恵原義盛『奄美のケンモン』
ガモジンの浮世絵 宮崎
九州 ・ 宮崎県 宮崎・西都 ガモジンがもじん 宮崎で「泣き止まんとガモジンが来るぞ」と子を戒めるときに呼ばれた、姿のない化け物。ガモジンとは“おばけ”そのものを指す古いことばである。 怪異(おばけの声)柳田國男「妖怪古意(おばけの声)」(青空文庫)/宮崎県総合博物館研究紀要 第三五輯(小山博・2015)
ヤンボシの浮世絵 宮崎
九州 ・ 宮崎県 日向地方 ヤンボシやんぼし 宮崎・日向の夜の山道に、人のかたちの大きな影となって立つ妖怪。名は「山伏」に由来し、子を戒める里の語りのなかに生きてきた。 怪異(影・入道)日野巌「日向地方妖恠種目」/宮崎県総合博物館研究紀要 第三五輯(小山博・2015)
一反木綿の浮世絵 鹿児島
九州 ・ 鹿児島県 肝付町 一反木綿いったんもめん 鹿児島・大隅地方の夜道にあらわれる、一反ほどの白い布の妖怪。ひらひらと飛んできて、人の首や顔に巻きつくという。 怪異(布)大隅の伝承より