もののけ、みーつけた YOKAI FOLKLORE
近畿の妖怪KINKI

近畿地方に伝わる妖怪。県ごとにたずねられます。

和歌山県2 奈良県2 滋賀県1 京都府6 兵庫県1 大阪府1
清姫の浮世絵 和歌山
近畿 ・ 和歌山県 日高川町・道成寺 清姫きよひめ 僧を追って蛇身となり、道成寺の鐘に巻きついて炎を吐く清姫。紀伊・日高川の風景とともに、執念と法華経供養の物語が絵巻に語り継がれた。 鐘を焼く蛇身の女兵庫県立歴史博物館『道成寺縁起』/月岡芳年『新形三十六怪撰』
一本だたらの浮世絵 奈良
近畿 ・ 奈良県 上北山村・十津川村 一本だたらいっぽんだたら 奈良・紀伊の山道に現れる、一つ目一本足の巨人。十二月二十日の「果ての二十日」だけは、伯母峰や果無山を越えてはならないと恐れられた。 山越えを止める一本足の妖怪高田十郎『大和習俗百話』/環境省・奈良県公式
鉄鼠の浮世絵 滋賀
近畿 ・ 滋賀県 大津市・三井寺 鉄鼠てっそ 皇子誕生を祈り、褒賞として三井寺の戒壇建立を願った僧・頼豪。約束を反故にされた強念が八万四千の鼠となり、比叡山の経巻を食い荒らしたと伝えられる。 破られた約束から生まれた鼠の怨霊『太平記』の頼豪伝説/鳥山石燕『画図百鬼夜行』
輪入道の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 京都・東洞院通(祖型とされる怪談の舞台) 輪入道わにゅうどう 炎の中を、入道の顔をつけた車輪がひとりで転がる。見た者は魂を失うが、戸口の一枚の札だけは、その怪異を家の内へ近づけない。 火をまとい、見た者の魂を奪う車輪の妖怪鳥山石燕『今昔画図続百鬼』「輪入道」
帷子辻の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 京都・太秦(現・京都市右京区) 帷子辻かたびらがつじ 京都・太秦の辻に、犬や烏が取り囲む女の亡骸が折々に現れる。檀林皇后が死後の無常を示すため亡骸を野にさらしたという伝説を、江戸の怪談集が繰り返す怪異へ変えた。 辻に繰り返し現れる女の亡骸桃山人『絵本百物語』「帷子辻」
酒呑童子の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 丹波・大江山(現・福知山市大江町) 酒呑童子しゅてんどうじ 丹波・大江山に鬼の一党を率いて城を構え、源頼光たちの毒酒に倒れた酒呑童子。斬られた首さえ飛び、頼光の兜へ食らいついたという。 山に城を構えた鬼鳥山石燕『今昔画図続百鬼』「酒顚童子」
桂男の浮世絵 和歌山
近畿 ・ 和歌山県 那智勝浦町・下里 桂男かつらおとこ 満ちきらない月を長く見ていると、月の隈から男が手招きをする。招かれた者は寿命が縮むという、那智勝浦・下里に残る月の妖怪。 月から招く妖怪桃山人『絵本百物語』「桂男」
芝右衛門狸の浮世絵 兵庫
近畿 ・ 兵庫県 洲本市・三熊山 芝右衛門狸しばえもんだぬき 芝居見物へ来た古狸は、犬に襲われても二十三日、人の姿を解かなかった。土地を渡るたび話まで化け続けた、淡路の芝右衛門狸の物語。 化け狸桃山人『絵本百物語』「芝右衛門狸」
砂かけ婆の浮世絵 奈良
近畿 ・ 奈良県 奈良県(一次は市町村を記さない) 砂かけ婆すなかけばば 森や神社の陰を通ると、砂がばらばらと降ってくる。姿を見た人はいない。それでも奈良では、砂かけ婆と呼ばれていた。顔も体もないまま、名だけが残る怪異。 姿を見せない妖怪澤田四郎『大和昔譚』/柳田国男「妖怪名彙」
姥ヶ火の浮世絵 大阪
近畿 ・ 大阪府 東大阪市(枚岡・河内国) 姥ヶ火うばがび 神社の常夜灯から油を盗んだ老女が、死んで火の玉になった。河内の枚岡では雨の夜、一尺ほどの火が里道を低く飛ぶ。盗んだものに、そのままなってしまった話。 戒めの妖怪鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776)/『西鶴諸国ばなし』(1685)/『古今百物語評判』(1686)/『諸国里人談』(1743)
土蜘蛛の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 京都市(北区・上京区) 土蜘蛛つちぐも 山に穴を掘って住み、朝廷に従わなかった者たちを、古い書物は「土蜘蛛」と書いた。名前だけが数百年をかけてひとり歩きし、京の塚から出てくる巨大な蜘蛛になった。 まつろわぬ者の妖怪『日本書紀』ほか記紀・風土記/『平家物語』剣巻/『土蜘蛛草紙』
鵺(ぬえ)の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 京都市(清涼殿・鵺池)※骸は芦屋の鵺塚へ 鵺(ぬえ)ぬえ 平安の夜、京の御所を黒雲が覆い帝を悩ませた。雲の中にいたのは頭は猿・胴は狸・手足は虎・尾は蛇、声だけがトラツグミに似た化生。源頼政が弓で射落としたと伝わる。 化生の妖怪(合成獣・凶兆)『平家物語』巻第四「鵼」/月岡芳年・歌川国芳のPD錦絵
天狗(鞍馬天狗)の浮世絵 京都
近畿 ・ 京都府 京都市(鞍馬) 天狗(鞍馬天狗)てんぐ 京都・鞍馬山の奥、僧正ヶ谷に棲むと伝わる大天狗。赤ら顔に高い鼻、山伏の姿で神通力をふるい、牛若丸(源義経)に剣術と兵法を授けたという。 山の妖怪(山の主・武芸の師)『平治物語』『義経記』/能「鞍馬天狗」