もののけみーつけた YOKAI FOLKLORE
中部の妖怪CHUBU

中部地方に伝わる妖怪。県ごとにたずねられます。

新潟県2 岐阜県1 静岡県1 山梨県1 長野県1
見上入道の浮世絵 新潟
中部 ・ 新潟県 佐渡(新潟県佐渡市) 見上入道みあげにゅうどう 佐渡の夜道、行く手に小さな坊主が立っている。見上げるほどに背が伸びていく。こちらが見上げるから大きくなる妖怪で、「見越した」と先に言えば消えるという。 夜道の妖怪柳田國男『妖怪談義』/小山直嗣『新潟県伝説集成 佐渡篇』(1996)
両面宿儺の浮世絵 岐阜
中部 ・ 岐阜県 高山市(丹生川)・関市(下之保) 両面宿儺りょうめんすくな ひとつの体にふたつの顔。国の正史は討たれた者として書き、飛騨と美濃の寺は開いた人として祀る。同じ一人の記録が、千三百年ならんで残っている。 守り神になった妖怪『日本書紀』仁徳天皇六十五年条/千光寺・日龍峯寺の寺伝/円空作 両面宿儺像
海坊主(うみぼうず)の浮世絵 静岡
中部 ・ 静岡県 遠州灘沿岸(=諸国の海に広く伝わる) 海坊主(うみぼうず)うみぼうず 凪いだ夜の海に、漆黒で毛のない巨大な坊主頭がぬっと立ちのぼる。数十メートルにもなる海の巨怪で、船を覆って沈めるという。諸国の海に伝わる、非人型の怪。 海の妖怪(海の巨怪・非人型)寺島良安『和漢三才図会』(1712)/鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776・PD)ほか
ろくろ首(抜け首)の浮世絵 山梨
中部 ・ 山梨県 甲斐国の山中(小泉八雲『怪談』「ろくろ首」の舞台) ろくろ首(抜け首)ろくろくび 夜、女の首がろくろのように伸びる。あるいは胴から抜けて闇を飛ぶ——首の伸びる者と飛ぶ「抜け首」、二系統がある。八雲『怪談』は甲斐の山中の抜け首の一夜を伝える。 怪異(人が化す・抜け首/飛頭蛮の系譜)小泉八雲『怪談』「ろくろ首」(1904)/鳥山石燕『画図百鬼夜行』(PD)
雪女(ゆきおんな)の浮世絵 新潟
中部 ・ 新潟県 越後(新潟県) 雪女(ゆきおんな)ゆきおんな 吹雪の夜、山小屋に白ずくめの美しい女が現れ、眠る者に白い息を吹きかけて凍てつかせる。けれど若い者は見逃し、「誰にも言うな」と雪へ消える。八雲『怪談』の名篇。 雪の妖怪(静かな死)小泉八雲『怪談』(1904)「雪女」/東北・北陸・信越の雪国伝承
鬼女紅葉(きじょもみじ)の浮世絵 長野
中部 ・ 長野県 長野市(戸隠・鬼無里) 鬼女紅葉(きじょもみじ)きじょもみじ 信濃・戸隠の山中で宴を開く、都ぶりの美女。招かれた武者・平維茂が酔って眠り、目覚めると女は角を生やした鬼に変じていた。謡曲「紅葉狩」の物語。 変化(美女と鬼のあいだ)謡曲「紅葉狩」(室町)/『北向山霊験記 戸隠山鬼女紅葉退治之伝』(1886)