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関東の妖怪
KANTO
関東地方に伝わる妖怪。県ごとにたずねられます。
東京都
3
茨城県
1
神奈川県
1
千葉県
1
東京
関東 ・ 東京都 江戸(現在の東京都)
提灯おばけ
ちょうちんおばけ
破れた提灯に、ぎょろりと目が開き、裂け目が口になる。土地の怪談より先に、江戸の化物絵と子どもの遊びのなかで、名と姿を確かに残した妖怪。
絵から出てきた妖怪
歌川芳盛『しん板化物尽し』(国際日本文化研究センター蔵)
茨城
関東 ・ 茨城県 土浦市・水戸市
ダイダラボッチ
だいだらぼっち
筑波山に腰を下ろし、霞ヶ浦で足を洗う。常陸に伝わるダイダラボッチは、山を腰掛けにしてしまう大男。山頂が二つに分かれたのも、そのためだという。
山と湖の妖怪
『茨城の民話1』・『水戸の民話』(土浦市立図書館の調査回答による)
神奈川
関東 ・ 神奈川県 南足柄市(足柄山・地蔵堂)
山姥(やまうば)
やまうば
山奥に棲む恐ろしい鬼女は、江戸の浮世絵で金太郎を抱く母になった。足柄に残る伝説と歌麿の一枚から、山姥の二つの顔をたどる。
山をめぐる妖怪
能《山姥》/南足柄市「金太郎伝説」/喜多川歌麿《山姥と金太郎》1795年頃(The Met JP981)
千葉
関東 ・ 千葉県 下総国(現在の千葉県北部ほか。文献は「下総国のとある家」としか書かない)
二口女
ふたくちおんな
後頭部にもうひとつ口ができ、髪が食べ物を運ぶ。ひとつの口を減らした女に、ひとつの口が増えた——江戸の『絵本百物語』が、下総国のある家のこととして書きとめた妖怪。
飢えの妖怪
桃山人『絵本百物語』(1841年刊とされる・PD)/絵=竹原春泉斎
東京
関東 ・ 東京都 千代田区(牛込五番町・番町皿屋敷)※播州(姫路)は別系統
皿屋敷のお菊(おきく)
おきく
江戸・番町の屋敷。皿一枚を割った咎で下女お菊は井戸に身を投げた。夜ごと井戸から皿を数える声が響く——「一枚、二枚……九枚。一枚、足りぬ」。満たされぬ怨みの声。
幽霊(怨霊)
馬場文耕『皿屋敷弁疑録』(1758)/葛飾北斎『百物語』「さらやしき」(PD)
東京
関東 ・ 東京都 港区赤坂(紀伊国坂)
むじな(のっぺらぼう)
むじな
東京・赤坂の紀伊国坂の怪談。泣く女に声をかけると、振り向いたその顔には目も鼻も口もなかった——のっぺらぼう。逃げ込んだ蕎麦屋の主人もまた、顔がない。
化ける獣(顔のない怪)
小泉八雲『怪談』(1904)所収「貉」